誠の桜に止まる蝶
いつもの日常
「ん・・・・・」

目を開けるといつのまにか屯所にいた。

「私・・・・・どうしたっけ?」

そうだ・・・倒れたんだ。

そして私、沖田さんに運んでもらったのかな?

私はすっと襖を開ける。

すると庭で沖田さんが厳しい表情で稽古していた。

沖田さん・・・・昨日のこと、気にしているのかな?

私はなんとなく声がかけずらくてそっと廊下に出る。

一さんは道場で一人練習をしていた。

土方さんは部屋でなにやら考え事をしていた。

みんな、それぞれ昨日のことを引きずっているのだ。

私は、どうしたらいい?
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