誠の桜に止まる蝶
土「おい、蝶を見なかったか?」

沖「それが朝から布団から出てこようとしないんですよねえ」

朝いつも通り声をかけると先に行っててと言って布団から出ようとしなかった。

無理強いをするつもりはないが、どこか具合が悪いのかと不安になる。

平「もしかして腹が痛いとかか?」

原「ばーか。それならそうっていうだろうが」

近「でも起きてこないなんてよほど具合が悪いとしかかんがえられんなあ・・・」

近藤さんが心配そうにつぶやく。

土「なにはともあれ、一度部屋に行ってみるか」

本当は蝶の寝起き姿は誰にも見られたくないけれど仕方がない。

僕たちは部屋に向かった。
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