誠の桜に止まる蝶
「さあ、ご飯も食べ終わったし稽古でもするかあ!」

沖田さんは体を伸ばした後にそうつぶやく。

「稽古ですか?」

「そうだよ。剣の稽古。って言っても2時間くらい基礎やったら、隊長たちが稽古つけるんだけどね。」

「あの、私もやりたいです!」

「え?」

沖田は驚いた顔をする。

「だめでしょうか・・・?」

しょんぼりとする蝶。

「いいや、全然大丈夫だよ。じゃあ俺らと一緒に隊士の稽古つけてくれる?」

「っはい!」

ああ、この顔に俺は弱いんだな・・・


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