誠の桜に止まる蝶
「遅れましたああ!」

蝶ちゃんが勢いよく扉を開ける。

そんな姿が微笑ましい。

「いや、時間通りだかよ。」

「そうですか?よかったあ・・・」

「道にでも迷ってたの?」

「いえ、土方さんにお茶を持って行ってたんです。」

「へえ、そっかあ。」

土方さんにお茶かあ・・・

あとで大声で俳句読み上げてやらなきゃいけないかな。

「あ、あの、沖田さん?」

おどおどしながら話しかけてくる蝶ちゃん。

「ん?どうしたの?」

「い、いえ。」

「そっか。じゃあ早速稽古はじめようか!」

「はい!」

こうして隊士にとっての地獄の稽古が始まった。
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