誠の桜に止まる蝶
「あなたはもっと素早く動けば強くなれるわ。」

「はい。ありがとうございました!」

蝶ちゃんの澄んだ声が道場内に響き渡る。

しかし、蝶ちゃんの相手はもうあいつで30人目。

ったくみんな蝶ちゃんのところばかりに並んでいる。

「はい。次の人~」

軽く隊士に八つ当たりしながら次々と稽古をつけていく。

「おい。」

「あ、斉藤さん!」

「俺の相手、してもらえるか?」

「もちろんいいですよ!」

一君が自分から稽古を願い出るなんて珍しい・・・

そんなことを思いながら二人の姿を見ていた。
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