誠の桜に止まる蝶
「近藤さーん!」

私は勢いよく近藤さんの部屋に入る。

「ははっ。蝶ちゃん。相変わらず元気だな。」

「お風呂気持ちよかったです!」

「そうか。それはよかった。ところでその恰好は?」

「あ、着替えがなかったのでこの時代に来た時に着ていた服に着替えたんです。」

「そうかそうか。よく似合っているよ。」

「ありがとうございます!」

なんか近藤さんってお父さんみたい・・・・

あ、もちろん私のお父様のほうがかっこいいよ?←

なんていうんだろう・・・

包容力がある?

「どうかしたのかい?」

「あ、いいえ!なんでもないです!」

「そうだ!蝶ちゃん。実は部屋のことで話したいことがあるのだが。」

「なんですか?」

「実はこの屯所に空き部屋がないんだ。すまないが総司と同じ部屋でもいいか?」

「沖田さんなら全然大丈夫ですよ!」

「そうか、よかった!」

嬉しそうにうなづく近藤さん。
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