待ち受けカノジョ。
「すみませーん、試着していいですか?」

「ハイ、どうぞ!」

「こんにちは!カラーリングお願いします。」

「ごめんね、ちょっとそこで待っててもらえるかな?」


オープン初日。

日曜日なのもあってか、お客さんは次々と来てくれて、店内は人であふれている。

父ちゃんも友美さんも朝からバタバタと大忙しだ。


「このシフォンスカートには、ちょっと長めのトップスがいいですよ。これなんかいかがですか?」

オレも精一杯手伝う。

「滝山君、こちらのお客様の撮影終わりました」

「ありがとう、平石」

自前のデジカメを手に持った平石が、執事のようなポーズでお客さんを出口に案内した。

オレは出口で頭を下げる。

「ご協力ありがとうございました」

女のお客さんがウキウキ顔でオレにたずねる。

「ねぇ、いつアップされるの?」

「今日の夜にはアップしますので、見て下さいね!」

「ホント?楽しみにしてる!」

「はい!またのご来店お待ちしてます。ありがとうございました!」

ていねいに頭を下げてお客さんを見送るオレと平石。
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