バーチャル歴史的愛情故事
「美濃、どうだ、俺の仲間たちは」
ふと政宗が美濃に声をかける。
「とても良い人たちですね」
「だろう。みんなそれぞれ違う時代に生きていた人間だが、時空間が狂ってしまったのか、同じ時代にいるんだ」
「そうなんですか…」
「これも何かの縁だろう。みんなとは仲良くしてほしい。頼んだぞ」
「はい…」
時空間が狂ってしまった。
その言葉に疑問しか浮かばない美濃だった。
「もう月が真上にある」
「綺麗な満月ですね」
「宴を開くにはちょうどいい月だな」
「はい」
「美濃、お前を無理やりこの時代に連れてきてしまったことは、本当に申し訳ない」
突然、政宗が謝る。
「だが…俺は紛れもなくお前に一目惚れをしているみたいだ」
「…………………」
「時間がかかってもいい、俺を好きになってくれないか」
政宗が美濃を見つめる。
真っ直ぐで嘘偽りのない瞳。
「………はい、…頑張ります」
美濃は頑張って政宗に笑顔を向けた。
「お前の笑顔、嫌いじゃない」
政宗は照れ臭そうにそう告げた。
「そりゃそりゃそりゃそりゃ!」
「ギャーッハハハハハ!三成!もっと飲めるだろ!慶次!盛り上げろ!」
「任せな!ほら三成、美濃に酒をたらふく飲んでる姿を見せつけろ!世の中、酒が飲めない人間は嫌われるからな!」
「…まだまだぁあ!」
「ハハハ!その調子だ、三成!」
宴は夜中まで続いた。