バーチャル歴史的愛情故事
美濃も酔いが回り、ふらふらとしているところで宴は終わりを告げた。
「さて、部屋に戻ろう」
「…はぁい」
「また明日ね、美濃!」
「寝坊すんじゃ~ねぇぞぉ~」
「おやすみ、美濃」
「おやすみなさーい」
それぞれに別れを告げると、美濃は政宗に手を引かれながら部屋へと戻った。
「はぁ、帯が苦しい…」
「今外してやるからじっとしてろ」
政宗は美濃のきつく締められた帯をほどく。
パサッと着物は前をはだけさせた。
「………………………」
「…どうしたんですかー?」
完全に酔った美濃は政宗が考えていることさえ推理できていない。
「美濃…」
「…ん」
昼間とは違う、激しいキス。
政宗は美濃の顎を掴み、上に向ける。
「…政宗、さん…っ」
「美濃」
激しさは衰えず、政宗は美濃を押し倒した。
「…ん…」
「我慢ならぬ」
「………え…?」
霞む視界の中で、政宗が美濃の着物を脱がせているのがかろうじてわかった。
「…政宗さん…何を…」
「わかっておるだろう、夜枷だ」
「…………?」
美濃は酔いで頭が回らないので、抵抗する力も生まれなかった。