バーチャル歴史的愛情故事




急に目を開けていられないほどの光を放つテレビ画面に美濃は思わず奇声をあげた。



「ひぇっ…!!!!!!!」





────────……





────────────………………





ドスンッ



「ぁいてっ」


どこかに尻をついた音。

あまりの痛さに思わず尻をさする美濃。


「何いきなり…ここどこよ…」



見知らぬ場所に飛ばされた?



まさか、ねぇ。



ふと、空から声が降ってくる。




───心配しなくてもいいのよ、美濃───



「はっ、誰!?てかどこ!?」



───この時代にいる間は、あなたの生きる時代の時間は止まっているから───


「だから誰なのよ!顔出しなさいよ!」



───元の時代に戻る方法は、ただひとつ…あなたがこの時代の誰かと───



【お前は、美濃か?】



天からの声を遮るように、美濃の前に一人の男が現れた。


「えっ、ていうか、えっ?元の時代に戻る方法はなんなの!?」




───ふふふ、頑張ってね…───


「答えになってないわよ!」

【だからお前は、美濃か?】



すぅっと、天からの声が消えた。



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