バーチャル歴史的愛情故事
ホント、意味がわかんないよ…
政宗が美濃を見る目は本気だ。
「それと、お前が知りたいであろう、元の時代に戻る方法なんだが…」
「おっ、教えてください!私さっき空から声が聞こえて元の時代に戻る方法を聞いてたんだけど、あの男の人が来た瞬間に途切れちゃって…どうしたらいいか…」
「俺と両想いになることだ」
へぇっ!?
「そ、そんな!」
「なに、心配するでない。俺は、今すぐにでもお前を虜にさせてみせる。このようにな」
政宗が美濃の顎を持ち上げ、見つめる。
ちゅ
「!?」
「俺を愛するのも、時間の問題だろう」
「い、いま…キスした…!?」
「…キスとは、なんだ?」
「くっ…口づけのことよ!はぁぁぁあもう、いきなりすぎて頭が混乱してきた…」
頭を抱える美濃。
「とりあえずだ、お前はこれからこの城に住む。俺と同じ部屋で寝るから覚悟するんだな」
「えぇえ!?同じ部屋で!?」
「当たり前だ。嫌か?」
「嫌もなにも…初めて会った人と同じ部屋で寝るなんて…」
「まだ日は落ちていない、この城を散歩でもしてきたらどうだ?なかなか広いからな」
政宗はまたハッハッハと笑うと部屋を出た。
美濃の運命はどうなるのか…────