僕の女神、君の枷~幸せって何だろう?
「お待たせ」
湯上りの弘美さんが食卓についた。
「じゃ、温めますね」
僕は、別鍋で子一時間煮込んだ鳥の手羽先に、葱や白菜を載せた鍋を火にかけた。
「弘美さんは、まずビールでもどうぞ。今日も一日、お疲れさま」
「やだ、そっちだって、一日中大掃除でしょ」
「まぁ、僕のは家事の一環ですから。それにまだやることも残ってるし……」
「そんなこと言わずに、孝幸くんも一杯どうぞ」
弘美さんに勧められ、僕も一口ビールを口にした。
暫くすると、鍋から勢いよく湯気が上がる。
生姜の香りとともに、部屋中に広がる鳥の匂い。
「さっ、どうぞ、召し上がれ」
僕は得意げに鍋の蓋を開けた。
「孝幸くんの鳥鍋は絶品だもんね。コラーゲンたっぷりだし」
少し上気した頬を少しだけ持ち上げ、弘美さんが笑って。
僕の心は満足感で満たされた。