僕の女神、君の枷~幸せって何だろう?
彼女が向かったのは、新幹線の乗り換え口だった。
その手前に待ち合わせ用の広場があり、長椅子が整然とならんでいた。
彼女は天井から吊るされた時計にちらりと目をやると、空席を見つけてすばやく席に腰をかけた。
そうして振り向いた彼女は、僕を小さなジェスチャーで手招きした。
僕は少し遅れて、その長椅子の端に腰をかけた。
「で、出発まで少し時間あるから、ちょっと話していいかな?」
彼女は、少し僕の方へと体の向きを変え、喋りだした。
僕は、じっと見つめられ、何だか居心地が悪かった。
「先ずひとつ確認していい?
なんか、あたしが一方的にここまで引っ張ってきちゃった感じだけど、大曲へ帰りたい、っていうのは確かなんだよね?」
僕は小さく頷いた。