僕の女神、君の枷~幸せって何だろう?
給料は悪くなかった。
残業代も含めれば、月にして三十万ほど。
だけど、そこから税金・社会保障費を引かれ、更に、東京での家賃と奨学金返済、お袋への僅かな仕送りを差し引くと、食べて着て、最低限の生活を維持するので精一杯だった。
そのうえ、奨学金を返済するには、給料のいい東京で就職することが絶対条件で。
必然的に俺の生活は大曲から遠のくことになった。
お袋に早く楽させるため、進学を選んだ筈だったのに。
傍にいて家事を手伝うこともままならない。
結局、ほんの僅かな仕送りをすることしかできない自分に情けなくなった。