僕の女神、君の枷~幸せって何だろう?

奨学金は五年で返し終えた。

だけど、派遣形態のこの職種は、長くて一年、短いと三ヶ月の雇用契約が普通で。

それ故、派遣先を転々とし、その間、失職期間があることもあり。

何時失職するかもしれない不安から、僕は無駄使いもせずに余った金を全て預金した。

それでも預金は増えたり減ったりで、五十万を超えたことなどない。

そんな不安定な状況で、もう十年働いていた。


(この職場も長くないな……)


数日前の出来事を思い出しながら、僕は漠然した不安に襲われた。


お袋に楽をさせるどころではない。

僕は自分の生活だけで手一杯だったのだ。
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