僕の女神、君の枷~幸せって何だろう?

でも、こんな理屈、綺麗事だよね。

あたしは何処かで自分を誤魔化している。

分かっている。

それが明るくなれない気持ちの理由だって。


(さぁ、美味しいものでも食べて、鋭気を養うかな)


私は、気を取り直して、湯船から身体を起こした。

髪を乾かし、軽く化粧をした。

四十も過ぎたら、すっぴんで外出するわけにはちょっといかない。

ほんとはこのまま、家でまったり過ごしたいところではあるけど、何せ冷蔵庫が空っぽだし。

今朝、帰りがけに何か買ってくれば良かったんだけど、そんな気力、残ってなかったし。


(さぁ、行くか)


と身構えたところで、玄関のチャイムが鳴った。
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