青空ライン *Third Story*



夜な訳ではないけれど今は何も考え事をしたくなくて


ベッドに入って寝ようと思ったけどモヤモヤが抜けなくて仕方なくゴロゴロしていた。



すると、来客が来たみたいでピンポーンと家のチャイムが鳴った。



お父さんとお母さんが下のリビングにいるからあたしはそのまま部屋にいると階段に上る音が聞こえてきた。



タンタンと規則的な音が聞こえてきて自分の方に近づいてきている音がした。


誰だろ?お父さん?それともお母さん?



でもその足音はあたしの部屋の前で消えた。



間違いない。あたしの部屋の前に誰かいる……



ありえないと思うけど、もしも優だったら困る。



きっと優はあの女の子といると思うから違うと思うけど。



あたしは急いでリモコンで電気を消してふとんの中に頭から足まで全部すっぽり入った。



誰だか分からないしこうするしかないよね。


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