金平糖のような甘い甘い恋

夏祭り

 「なぁ、明日祭りあるよな?」


 あたし達は、いつものように
屋上で昼食を食べていた。


 「そうですけど?」


 あたしは空を見ながら答えた。


 「...俺暇だから一緒に行かね?」


 「へっ?」


 あたしはウインナーを落とした。


 「あ~あ。もったいねぇ」


 と言ってあたしが落としたウインナーを
取り息を吹きかけて口の中に入れた。


 「あっ!!駄目ですよ!!
ゴミついてるかもしんないでしょ?!」


 「大丈夫。3秒ルールだから」


 「3秒過ぎてましたよ?!
てか、汚いから落ちたものは食べないでくださいね!!」


 「はーい」


 もう...ほんとに子供なんだから。
 ま、そーゆうとこも好きなんだけどね。

 てか...さっき祭り行かねって言ったよね?


 「あ、あの。祭り一緒に行くというのは?」


 「んだから、祭り俺と一緒に行かね?
俺暇だし。家でやることないし」


 ...あなたの暇つぶしですか?!あたしは!!

 でも...嬉しいかも。


 「し、仕方ないから一緒に行ってあげますよ」


 仕方ないというのは嘘ですけどね。
 てか...好きな人と祭り行けるなんて...嬉しすぎる!!
 これって奇跡なの?!神様ありがとう!!


 「仕方ないってなんだよ。それ。
素直になればいいのになぁ」


 と言ってあたしの鼻をつまんだ。


 「痛いぃー!離してぇ」


 「仕方ねぇな。んじゃ、明日一緒に行こうな。
てか、お前には拒否権無し」


 どんだけ俺様なんですか。
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