君色
「・・・泣いたら、せっかくかわいいのに台無しです」

・・・もっと触れていてほしい・・・

その温かい感触に、本能がそうつぶやく。

あんなに男の人は怖かったのに、本当に不思議・・・

岡田さんにはずっと触っていて欲しいなんて・・・

「ちょうどお茶の時間です。ゆっくり戻ってきてください」

岡田さんはそう微笑んで、私の頬から手を離した。

思わずその手を掴んでしまいそうになる自分の手を引っ込める。

そして、岡田さんの手のぬくもりが残る自分の頬に手を重ねた。
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