君色
1ヵ月後

今日は日曜日で、伊織さんも家でゆっくりしていた。

久しぶりに伊織さんが料理してくれるというので、なんとなく具合の悪かった私はソファーに座ってそのエプロン姿を眺めていた。

「!」

伊織さんの料理がほぼ出来上がり、その香りがリビングまで届いたとき私は慌てて口を押さえた。

・・・何?

この気分の悪さって、もしかして・・・


「う・・・」

「・・・ま、真秀!?」


その様子に気がついた伊織さんは慌てて火を止めると私の元に走り寄ってくる。

「どうした?気持ち悪いのか?」

「・・・伊織さん・・・私・・・」

無意識にお腹をかばうように置いた手に、伊織さんが気がついた。

「・・・まさか・・・?」

そのあとすぐに買ってあった検査薬で、簡易検査をしてみた。
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