君色
「・・・嘘・・・」

「・・・や・・・やった・・・」

テーブルの上で、伊織さんが私の手を握り締める。

「・・・本当に?」

私は検査薬の陽性の印を見つめる。

「・・・まぁ・・・まだ確実ってわけじゃないけどな・・・」

「でも、この症状ならほぼ間違いないと思う・・・それに・・・」

「・・・それに?」

私は自分のお腹の上に両手を重ねる。

「・・・感じるの・・・ここにいるって・・」

「・・・母親の勘ってやつか・・・」

そういいながら伊織さんが私の手の上に自分の手を重ねた。

「とにかく、明日朝一で病院に行こう」

嬉しそうに目を細める伊織さんに、私は嬉しくて視界をにじませながらうなづいた。
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