Primo Amore(初恋)
「どうしたの?」

「う、ううん!じゃあ、そこの喫茶店で5時に待ち合わせしよう」

「わかった」

慧くんはそれだけ言うと、またふらふらとどこかに行ってしまった。

私は授業に間に合わないかもしれないとその場から走るようにして学校へと向かった。



授業中も、慧くんのことばかりが頭をちらついて集中することはできなかった。

あの笑顔・・・

もしかして、いつもあんなふうに微笑んでくれてたのかな・・・

そう思うと私の心はふんわりあったかくなる。

もしかして、慧くんも私のこと・・・

そこまで考えて、私は首を横に振った。
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