Primo Amore(初恋)
だめ。

だめだよ、男の子をそう簡単に信じちゃいけない。



私は緩みそうになる口元にきっ、と力を入れて再び授業に集中しようとした。







「ごめん、遅くなって」

授業のわからないところを先生に聞いていたら少しだけ遅刻してしまったのだ。

「ううん、大丈夫」

慧くんは日の差し込む明るい窓際で、ゆっくりとお茶を飲んでいた。

ふわふわしたくせっ毛が日の光を浴びてきらきらと輝いている。

私より白いんじゃないかと思う肌は透き通って血色良く見えた。
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