Primo Amore(初恋)
「はい」

慧くんからマグカップを受け取ると、それはいい香りのミルクティだった。

両手でマグカップを抱えると、慧くんが斜め向かいに腰をおろした。

急に二人きりになって、私は一気に緊張してしまう。

「・・・や、やっぱり北海道って寒いね」

あんなに会いたかったのに・・・

あんなに触れたかったのに・・・

「今日は早くお風呂に入って寝るといいよ」

そう言いながら慧くんは立ち上がって、お風呂の準備を始めた。

「う、うん・・・」

こんなの初めてじゃないのに、私、なんでこんなに緊張してるんだろう。

「じゃ、じゃあ、お風呂借りるね」

私は自分のカバンから着替えを取り出すと、慧くんからバスタオルを受け取ってバスルームへ逃げるように駆け込んだ。
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