Primo Amore(初恋)
・・・・心臓飛び出しそう・・・


私はドクンドクンと高鳴る胸を押さえながら服を脱ぎ始めた。

すべてを脱ぎ捨てると、洗面台の鏡に自分の姿が映るのが見えた。

頬を赤く染め、これから起こりうるであろう情事に胸を高鳴らせている自分。

私はなんだか恥ずかしくなって、すぐに浴室へと逃げ込んだ。



「・・・慧くん、お風呂ありがとう」

髪を拭きながらリビングに行くと、慧くんは相変わらず正座したままマグカップを抱えていた。

「・・慧、くん?」

後ろから慧くんの顔を覗き込もうとすると、慧くんは慌てて飛びのけた。

「・・・あ、あの・・・えっと・・・俺、やっぱ友達の家に・・・」

そう言って立ち上がろうとする慧くんの背中を、私はとっさに抱きしめた。

「慧くん・・・」

抱きついたのはいいけど、これからどうしたらいいんだっけ・・・

私は慧くんが振り向いてくれるのを待つ。
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