Primo Amore(初恋)

そのキスは今までしてもらったどのキスよりも熱く、そして痛かった。

「・・・約束して。俺以外とはもう一生しないって」

一生・・・?

「・・・君は俺のものだよ」

引っ込み思案な慧くんからは予想もできないほど強気なセリフ。

私はそれにびっくりして、何も言えずに慧くんを見つめていた。

「・・・実夏ちゃん?こんな俺でも許してくれる?」

泣き出しそうな切ない表情に、私は再び涙が溢れた。

「・・・うん・・うん・・・実夏はもう慧くんだけ・・・慧くんだけ好きだから」

溢れる涙を慧くんの唇がそっと受け止めて、全身を強く抱きしめられた。

「・・・好きだよ、実夏」

いつになく男らしい声に、私は更に濡れてしまった。
< 59 / 69 >

この作品をシェア

pagetop