Primo Amore(初恋)
馬鹿だ・・・私・・・


今ごろになって、後悔してる・・・





「ごめん・・・ごめんね、慧くん」


謝ったところで元に戻れるはずもない。

それでも私は謝り続けた。

「・・ごめ・・・ごめんなさい・・・」

いつの間にか閉じた瞼からは涙が溢れ、私は両手で隠すようにその涙を覆った。

「実夏ちゃん・・・後悔してる?」

不意にその腕を解かれ目を開けると、ぼやけた視界の向こうに慧くんが私を見つめていた。

「・・してる・・・すごくしてるよ・・・」

「もうしないよね?」

「するわけないよ・・・実夏は、慧くんが・・・」

そこまで言うと、その唇を慧くんの唇が塞いだ。
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