しだれ桜の木の下で
「俺はいつも1人だ」
その言葉にそうじゃないと言いたかった。
違う、と言いたかった。
「こんな体で生まれてくるくらいなら……俺は生まれなければよかったっ!!」
そう叫んだ翔のことを気が付いたら抱き締めていた。
「……そんなこと言わないでよ」
とにかく悲しかった。
自分の存在が無ければよかったなんて考えてたなんて知らなかったから。
もう自分の周りに誰もいないって考えてる翔がとても悲しかった。