さよなら、いつか。①―幕末新選組伝―




人込みを押しのけて、ずんずんと進んでいく。





手から伝わるこの熱さは、私のものではない。





沖田さんの、もの。





どうして?





異常なくらい掌が熱い。






その瞬間、ふっと痛みが和らぐ。









「…ッごほっ!」






「!?」



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