さよなら、いつか。①―幕末新選組伝―
「原田さん、食事作り手伝ってください!」
「あ?なんで俺が!?」
空はもう紅に染まっていて、台所にもオレンジ色の光が差し込んでいる。
普段なら、一番好きで落ち着く時間なんだけど、どうもこうも落ち着いてなんかいられない。
夕飯を山南さんに任せられているのだから。
しかも、70人分。
「お願いします、時間ないんですよ~!」
必死に原田さんの袖をつかんでねだる。
「・・・生意気なガキだな。」
もう、なんとでも言えばいい!
原田さんはぶつぶつ文句を言いながらも包丁を手にする。