Vrai Amour ~妃奈の場合~
「・・きゃ・・」

驚いて顔をあげると、またふわりと世界が低くなった。

どうやら恒輝さんは私を抱き上げ、膝の上に乗せてソファーに腰を下ろしたらしい。

「・・・そんな可愛いこと言う唇にはオシオキかな?」

目の前で微笑む恒輝さんはどことなくいたずらっ子の瞳をしている。

いつからだろう・・・・

多分、留学から帰ってきたあの日あたりからなんだけど・・・

恒輝さんは驚くほど情熱的になった。


「だ、だめです・・・口紅が・・・」

落ちてしまう、と言おうとした唇がふさがれる。

恒輝さんの手は腰からゆっくりとあがって、ベアトップの胸に触れた。


「んっ・・・」


慌てて体をよじると、あっけなく唇が離される。


「・・・オシオキは今夜ゆっくりね」

そう言いながら、激しく高鳴る胸元に恒輝さんのキスが落ちてくる。
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