幸せの記憶

お店を出たところで、
悦子と剛、そしてその息子に会った。

私達は言葉をうしなった。

息子の姿が
ひろしさんそっくりだった。

そこにいた皆が黙っていた。

最初にしゃべったのが
ひろしだった。

「えっちゃんの息子さん?」

「母がお世話になります。
息子のひろしです。」

そしてひろしが言った。
「立派な息子さんだ・・・。
えっちゃん幸せだな・・・。」

「はい。」

悦子は静かに答えた。

そしてまた沈黙。

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