幸せの記憶
俊彦の記憶

※姉と弟


俊彦は
小さい頃から、姉の温子を
「あっちゃん」と呼んでいた。

あっちゃんのことが
大好きで、いつも一緒にいた。

小学校もあっちゃんと一緒だから
寂しくなかった。

どんどん
大人になって

そしてあっちゃんに男が出来た。

なぜだか
悔しかった。寂しかった。

あっちゃんを
「獲られた」と思った。

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