俺だけの花嫁
放課後。
隣に声をかける。
「真琴、俺今から生徒会の補助に行くから、先に帰ってていいよ。」
そう告げると、一瞬考えるような顔をする。
「時間かかるの?」
「いや、すぐ終わると思う。」
「なら待ってるよ。私、図書室に居るから」
「そっか?わかった。悪いな。」
待っていてくれるなら早く終わらそう。
そう思って足早に生徒会室へ向かった。
「あれ?宇田川、ひとり?」
生徒会室に行くと会長の宇田川しかいなかった。
「あぁ、うん。みんな遅れてるみたい」
「そう。今日はこの書類の再確認だけだろ?俺先に見とくから。」
パラパラ書類を見て、直しを入れていく。