幼恋

§5年生の時の事


§5年生の時

私は

夏休みに涙輝と同じ

小学校に転校する事に

なっていた。

涙輝は

上仲小学校に通っている。

上仲小学校は1学年1クラス

しか無い小さい小学校だ。

自然が多くて
とても静かな場所だ。

私は

この上仲小学校がある

町に引越す事になっていた。

小学校の近くの崖の上に

新しい家を建てたのだ。


ある日

涙輝(るいき)の家に行

く事になっていた。


毎回この時を楽しみにしていた

そう、小さい頃からずっと涙輝

が好きだったのかもしれない。


『おじゃましまぁす。』

『よっ!綾』


お互い名前を略して呼び合って

いた。

綾李は《るい》と呼んで

涙輝は《あや》とよんでいた。


るいが『あや』って呼んでくれ

るのが嬉しくて嬉しくて仕方が

無かった。


『るい何してたのぉ』

「んっ?DSだょ!」

『そっかぁ!じゃあ綾李も一緒にやっていい』

「いいょ〜!んじゃ通信しょ」

『うん!』


時間は

あっという間に過ぎて行った。



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