幼恋

涙輝の家に遊びに行くといつも

そぉだった。


神様は

意地悪で

勉強とか嫌ものの時には

時間をゆっくりさせる。


でも

好きな人と居る時間や

楽しい事をしている時には

時間を早くさせるのだ。




私はずっと前から

帰る時

涙輝が外まで出て来て

見送ってくれるのが

1番辛かった。


もっと一緒にいたいって

欲がすごいでるからだ。


でも

涙輝は毎回私の事を

見送ってくれる。


そんな

優しい涙輝が

好きだったのかもしれない。


でも

その日は

外に見送りに来ない代わりに

私に

『綾!俺、上仲小学校で待って

るかんな!』

と、飛び切りの笑顔を見せて

言ってくれた。


私はその言葉が嬉しくて嬉しく

て仕方がなかった。

『うん!』

と、私も飛び切りの笑顔で

返した。

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