ミルフィユと猫被り


こんな、こんな可愛い顔した夏穂が俺の前にいるなんてさ………。



「…楠田先輩に渡して下さい!」


「……は?」



可愛い顔して………


やっぱり、こーゆーオチなんだ。


へぇ……あっそぉ……



「分かった、渡しとく。」


「……ありがとうございます!!それでは…。」



恋してる女っていーなぁ。


悪いことのあとにはいいことがあるって。


俺には、なかったけどな。



―不幸少年・終―



< 80 / 100 >

この作品をシェア

pagetop