スノー・センチメンタル
泣きじゃくる私を見て、あっくんも泣きそうな顔をしていたのを今でも鮮明に覚えている。


普段、口が悪くて、悪戯ばっかりしていたあっくんだけれど、根はすごく優しい子だった。姉の私が言うのも何だけど。

だから、雪が降る中コンビニへ、私へのプレゼントを買いに行ったのだ。事故に遭って死ぬとも知らず……。



母は私を責めた。私だって悲しかった。あっくんが死んで、毎晩毎晩泣いて。泣き疲れてようやく眠る、という日々を何日も過ごした。

自然に家庭内はぎくしゃくしていき、両親は離婚。父とは離婚したばかりの頃は月に一回ぐらい会ってレストランで食事したりしていたと思う。けれど、次第に疎遠になり、年に一回も会わなくなった。


そうして今に至る。


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