スノー・センチメンタル
だから私は自分の誕生日、ホワイトデーに弟『あっくん』がお返しをくれるのを、すっごく期待していた。それなのにあっくんは、『あ、忘れてた! 今日雪降ってっからさ、もうめんどくさい。明日でいい?』などと言ったのだ。



私はもちろん激怒した。だって、雪の中、友達の家へは歩いて遊びに行ったのに。もう時間は遅いけれど、それでも行けないことはないでしょう? と。


『今日貰わなきゃ意味ないじゃん!』

責めて責めて責めまくった。終いには私、泣きだしてしまって。


というか、今思えば早く欲しかっただけだった。子どもってそういうものだ。『子ども』って言っても中学二年だったけど。


そして、弟は小学六年だった。


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