おじさんって言うな! 〜現役JKに恋した三十男の物語〜
「いや、ちょっと待て」


 俺は思わずそう言っていた。

 金沢との仲を有希に誤解されていそうな今の状況を、何とか打開しなければと思ったのだが、


「何よ?」


 と金沢から睨まれ、有希には不思議そうな顔をされると、俺は何をどう言えばいいのか解らなくて、


「何でもない」


 と言うほかなく、前に向き直って車を発進させた。金沢を駅で降ろしたら、有希の誤解を解こう。そう思いながら。


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