おじさんって言うな! 〜現役JKに恋した三十男の物語〜
 駅に着くまでの僅かな間だが、金沢と有希は会話をしていた。これから行くショッピングモールの事とか、当たり障りのない話だが。



 駅に着き、「どうもありがとう。また来週ね」とか言って金沢は車を降り、駅ビルの中に消えて行った。俺はその後姿を、ホッとした気分で見送った。


 有希に助手席に移るように言うと、彼女は素直に助手席に移って来た。俺はカーナビの目的地にショッピングモールをセットすると、静かに車を発進させた。


 さてと、金沢との事をどう説明したらいいのかなあ……

 そう考えていたら、有希が先に口を開いた。


「彼女さん、綺麗な人ですね?」


 やはりそう来たか……


「いや、あいつは彼女じゃないから」


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