おじさんって言うな! 〜現役JKに恋した三十男の物語〜
 ところが駐車場は既にほぼ満車に近い状態だった。あまり苦労せず停められたが、あと10分遅かったらどうなっていたか。駐車スペースを探してうろうろするのは、俺は大嫌いだから助かった。ま、好きなやつはいないと思うが。


 車から降り、ダウンを引っ掛けてると、


「大きいなあ」


 と、有希は建物を見上げながら感嘆の声を漏らした。確かにデカイ。高さはどうって事ないが、長さが半端なかった。100メートルぐらいか、いやもっとか。

 こんな中を隅から隅まで歩いたら、くたびれちまうな。そう思ったが口には出さなかった。有希から年寄りくさいと思われたくないから。


「行くか?」


「うん、行こう行こう」


 ニコニコしながら飛び跳ねるように歩き出した有希は、本当に可愛かった。


< 111 / 206 >

この作品をシェア

pagetop