おじさんって言うな! 〜現役JKに恋した三十男の物語〜
「今日はずっと俺といていいのか?」


 俺は車を走らせながら有希に聞いてみた。

 あれ? 有希の返事がない。


「聞こえた?」


「う、うん、ごめん。大丈夫だよ?」


「そっか。晩飯なんだけど、料理は面倒だからさ、焼肉なんかどう?」


 今思い付いたような言い方をしたが、本当は買い物してる時から俺は考えていて、買い物リストにはなかったが、ホットプレートなんてものを買ってあるのだ。


「焼肉!? いいね、いいね」


 俺の期待通り、有希は喜んでくれた。


「じゃあ、後で近所のスーパーに肉と野菜を買いに行こうな?」


「うん、そうだね……」


 有希はそう言いながら、カーナビの画面を覗き込んだ。


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