イジワル先輩の甘い恋の魔法




「ありがとうございました」



私は送ってくれた先生に頭を下げてお礼を言った。



「ううん。高原さんだっけ?事務の派遣してるんだよね?」



高原さん。


名字で呼ばれた事が凄く嬉しかった。



「はい……」


「災難だったね……」


「いえ……」



私よりも黒崎先輩の方がもっと災難だったと思う。


私があの場所に行かなければ、あんなことにはならなかったわけだし。




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