彼女志願!

「凛先生……!」



床に完全に倒れるよりも早く、穂積さんが私の体を抱きとめ、部屋に置いてあった寝椅子に私を座らせてくれた。



「大丈夫ですか? どこか具合でも?」

「いえ、大丈夫です。ごめんなさい、強烈に感動してしまって……心臓が……」

「――深呼吸してください」



穂積さんも、私の隣に腰をおろし、そっと背中をさすってくれた。



「ゆっくり……」

「はい……」



穂積さんの低い声に呼吸を合わせていると、すごく気持ちが楽になる。



大きな手のひら

落ち着く……


彼にまるごと全部、包まれてしまいたい。


そうしたらどんなに幸せだろう。




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