彼女志願!



頭脳線立派だ。

感情線も――


穂積さん、複雑な手相してるなぁ……。



指先からかすかに甘いバニラみたいなにおいがする。

なんだろ、これ……

舐めたらおいしそう。







「――先生……凛先生」



少し、かすれた声がして。



「はい」



顔をあげると、ぎゅっと眉根を寄せて、険しい表情をした穂積さんが、私を見下ろしていた。



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