彼女志願!
「凛先生が手フェチなのは知っていましたが、度が過ぎます」
「――」
なんだか猛烈に引かれた予感。
穂積さんの指摘を受けて、顔が熱を持つ。
気づいたら私、穂積さんの手を頬に押し付けてすりすりしていた。
人の欲望って恐ろしい……。
「あの……すみません。おっしゃる通り、手フェチで……」
しどろもどろになりながら、穂積さんの手を膝の上に戻す。
そういえば、いつもヒーローの手がどうのって、しつこいくらい描写してるから、穂積さんにはバレバレだった。
「まぁ、さわっていいと言ったのは俺ですけどね……」
そこで穂積さんは、逆に私の手をぎゅうっと包み込むように握りしめる。
身動きがとれなくなった私は、意味がわからず彼を見上げた。
「穂積さん?」
「だからと言って、やられっぱなしは性に合わない」