彼女志願!

「凛先生が手フェチなのは知っていましたが、度が過ぎます」

「――」



なんだか猛烈に引かれた予感。


穂積さんの指摘を受けて、顔が熱を持つ。


気づいたら私、穂積さんの手を頬に押し付けてすりすりしていた。


人の欲望って恐ろしい……。



「あの……すみません。おっしゃる通り、手フェチで……」



しどろもどろになりながら、穂積さんの手を膝の上に戻す。


そういえば、いつもヒーローの手がどうのって、しつこいくらい描写してるから、穂積さんにはバレバレだった。



「まぁ、さわっていいと言ったのは俺ですけどね……」



そこで穂積さんは、逆に私の手をぎゅうっと包み込むように握りしめる。


身動きがとれなくなった私は、意味がわからず彼を見上げた。



「穂積さん?」

「だからと言って、やられっぱなしは性に合わない」



< 109 / 648 >

この作品をシェア

pagetop