彼女志願!
「凛先生、安心してください。今のは予行練習です」
「よ、こう……?」
彼は穏やかに私を見下ろし、乱れた前髪をてぐしで整える。
「そもそもここでそういうことは出来ません」
「あ……」
「それに俺はものを大事にする主義です」
「それって」
「そういう意味です」
要するに――
私とのそういう……関係も、少しずつ進めますよってことなんだろうか……。
っていうか、そうだよね。
穂積さんみたいな冷静なひとが、勢いでそんなことするはずがない。
からかわれたのを、私が本気にとっちゃったんだ。
泣いちゃったりして。恥ずかしい……。
っていうかぱんつって……。