彼女志願!
大きな石で、後頭部をガツンと殴られたみたいな衝撃を受ける。
『真一って、外面がいいからみんな騙されちゃうのよね』
「――」
『もしかして大事にされてるって、勘違いしてた?』
クスクス、と笑う声に、背筋が凍る。
言葉遣い、イントネーションから伝わってくるのは、確かにアキの言うとおり、マダムといった感じなのに。
吐く言葉はとても冷たい。
悪意に満ちていた。
『私たち、お互い、楽しんでいるだけ――だから邪魔しないで。だって私たち、とっても体の相性がいいん――』
プツン
携帯を切っていた。
これ以上彼女の話を聞くことなんて、出来なかった。