彼女志願!
「素朴で純真。一度寝たら即地雷になるような、一番面倒なタイプなんですが……。そもそも松田にパーティーでちょっかいを出されているのを見てから、僕の心は決まっていたのかもしれません」
穂積さんはご自分のシャープなあごのラインを指でなぞりながら、けっこうひどいことをぽんぽんと口にする。
その横顔を眺めていると
私が知らないところで、彼が私のことを考えていたという事実に
とても不思議な感覚がする。
もちろん、内容はその、まったくもって、嬉しいことじゃないけど。
『少女』じゃなくて『処女』なの……?
そしてやっぱり最初は『キープ』だったの……?
『地雷』って……危険物扱い……?
とかね……。
うう……。